チック症の治療は?専門医にかかるべきですか?
小児は精神的なストレスが高じると、チックや過敏性腸症候群や自律神経失調症など様々な身体症状をひき起こします。
ストレス症状の強さは、それを受ける本人の性格と、ストレスそのものの強さによるので、まずは本人が受け止められる程度に、精神的なストレスを軽減して、環境を整えてあげることが先決です。
漢方薬にはストレスに伴う身体症状を軽減する効果がありますが、ストレス状態が続いていると、その症状が治まっても別の症状を訴えるようになります。
漢方薬を併用しながら、軽いストレスから始めて、少しずつ強いストレスに慣れていく訓練(ストレスの脱感作)をするうちに、最終ゴールとして「ストレスのお陰で成長できるね」と感謝して、喜んで、楽しめるようなメンタリティを育ててあげられれば、最高ですね。
まず、本人のストレスをよく分析して、両親がストレスの原因にならないように注意して、一緒に遊んで精神的にリラックスする状況を増やしてあげながら、少しずつストレスに慣れさせて(脱感作して)いくことが出来れば、専門医にかかる必要はありませんよ。
関連記事
- 小児四肢疼痛発作症の漢方治療の可能性
- 『夜尿症』 チャイルドヘルス 第21巻 第11号 Nov.1/2018
- アトピー性皮膚炎で治療を怠るとすぐ悪化します。何とかなりませんか。
- 小児漢方治療の手引き 第2版 一般社団法人 日本小児東洋医学会 (編集)共著
- 小児科診療2014-8 日常診療に活かす小児の漢方
- 小児疾患の身近な漢方治療15 現代の子育て環境と漢方
- 小児科診療「実践!小児漢方 はじめの一手,次の一手」(雑誌)
- こどもの育児、発達、病気について
- 神経発達症(Neurodevelopmental disorder)への対応、自閉スペクトラム傾向は10人に1人の特性
- 小児疾患の身近な漢方治療13 子どものこころと漢方