コロナウイルス感染への当院の診療方針

【発熱者に対する当院の基本方針】
 日本の感染症予防法では、新型コロナウイルス感染(COVID-19)は入院隔離の必要な2類に指定されていますが、コロナと同様に高熱の出るインフルエンザウイルス感染は入院隔離の不要な5類です。
 COVID-19であっても、初期は感冒症状のみなので、検査しなければ区別がつきません。感冒に保険適用のある漢方薬で初期対応すれば、サイトカインストームを抑制し、オートファジーでウイルス消去を促進できるので、一晩で症状が軽減する可能性があります。家族全員に、感冒用漢方薬での初期対応を行えば、本人に入院が不要になるだけでなく、家族内クラスターになる危険性も減らせると思われます。
 しかし、診断が付いてしまえば、国の規定で2類なので入院せざるおえません。このような理由から、2類の指定が続く限り、①当院では、PCR検査や抗原検査は行いません。検査希望の方は、土浦市医師会が実施している検査センターで行ってもらいます。コロナかどうかが心配なら、治ってから、血液の抗体検査(自費)を行えば分かります。

 検査はしませんが、②発熱者の診察や治療は、今後も積極的に行います。感染早期であれば、下に詳しく述べる治療法で対応できるからです。当院の部屋の外(3階の部屋の前のスペース)で、PPEの予防衣とN95マスク、フェイスシールドで、一般の患者様と動線を分けて行うので、安心してください。

③治療は傷寒論(急性熱性疾患バイブル)にある漢方薬などで行います。
 世界では7種類のコロナウイルスが発見されていて、そのうちの4種類は冬場の感冒の原因ウイルスで、残り3種類は毒性の強いSARS、MARS、COVID-19です。インフルエンザにも強毒性の鳥インフルエンザがあるのと同じです。
 感冒のコロナウイルス(4種類)や通常のインフルエンザウイルスに対しては、感冒やインフルエンザに保険適用のある漢方薬があり、様々な作用機序が科学的に解明されています。

 まず感冒用漢方薬の全てに共通するのは、炎症性サイトカインストームの鎮静化作用です。これによって、早期に解熱し、感冒症状の全てを軽減でき、重症化が防げます。『サイトカインストーム:新型コロナウイルス重症化予防に漢方』をクリックして読んでみてください。

 次に、ウイルス増殖抑制とオートファジー活性化によるウイルス消去作用があります。ウイルス培養実験では、1回の吸入でインフルエンザの治療ができるイナビルよりも、麻黄湯の方がはるかに強くウイルスを減少させました。『「パンデミックに挑む」漢方薬の抗ウイルス効果(令和2年4月)』をクリックして読んでみてください。

 COVID-19も、通常の感冒の原因となる4種類のコロナウイルスと同様に、初期症状は同じですから、初期の内に漢方で、サイトカインを抑制し、オートファジーを活性化してウイルスを消去すれば、重症化せずに済みます。コロナウイルスだったかどうか知りたければ、治ってから抗体検査(自費)を行えばわかります。『コロナウイルス治療の常識と非常識、初期治療には漢方を!』

【無熱・無症状の感染者対策】
 COVID-19は、空気感染が主であると世界が認め始めています。当院は、毎年の冬期インフルエンザの空気感染対策として、高濃度プラズマクラスター3台+家庭用プラズマクラスター加湿器3台で対応していました。
 今年の2月当初、コロナウイルスは接触感染が疑われたため、2月末から、接触感染にも強い次亜塩素酸水ミストによる除菌を加えました。秋までにジアイーノを3台に増やし、超音波噴霧器2台導入し、紫外線ブラックライト(飛沫検出のため)、入り口のアルコール消毒を加えました。
  万が一、無症状の方が院内にウイルスを持ち込んでも、 空気感染が主であれば、昨年までのインフルエンザで実績のあるプラズマクラスターに、接触感染と空気感染の双方に有効な次亜塩素酸水ミストを加えたため、ウイルスは短時間で除菌され、ウイルスが空中に生存して浮遊できない状況になっているので、空気感染リスクは、ほぼ無いといって良いかと思います。飛沫感染リスクが少しは残るので、院内では会話を謹んでいただき、全員にマスク着用をお願いし、受付にビニールを貼ったりしていますので、ご協力下さい。

 今季の当院における感冒、インフルエンザ、COVID-19の診断、診察、治療方針をご説明いたしました。
 当院のスタッフ全員が、感染を広めないように、PPE予防衣など万全の体制で診療しております。
 また、当院の室内は狭いので、三密がご心配の方もいらっしゃるかと存じますが、三密になっても安心できる空間を維持して、スタッフ自身が安心して働いておりますので、どうか安心して受診してください。宜しくお願い申し上げます。

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