新型コロナ感染追加予防策Ⅱ

  COVID-19 流行の第2波が心配ですが、世間では、新型コロナに罹らないようにと、マスクやソーシャルディスタンスのことばかりが話題になっています。もう少し、小児科医的な考え方や、漢方的な考え方を加えて、早めの予防策を考えた方が良いのではないかと思います。

 コロナウイルスは世界で7種類発見されていて、その内4種類は、高熱の出やすい感冒の原因ウイルスで、残りは、SARDS, MARDS, COVID19の3種類です。
 したがって、全てのコロナウイルスの感染初期症状は、共通して感冒様症状であり、COVID19も8割の人は、1週間で自然治癒しています。しかし、高熱が出やすいので体力を消耗し、ウイルスが肺に侵入しやすい親和性があるので、呼吸器機能を低下させて、後遺症で悩む人も少なくないことが、ニュースになっていました。

 一般的なウイルス感染症に対する小児科医の考え方は、感冒の9割がウイルスであり、ウイルスへの特効薬がないことから、ウイルスに罹ってしまったら、周囲に感染を広げないために、手洗いやマスクなどの励行と、治るまで重症化しないように見守るしかないと考えています。ウイルスに罹ることは仕方のないことで、学校に就学するまでになるべく多くのウイルスに軽く罹患しておけば、大人になってから風邪引きにくくなるし、ワクチンで予防できるものは、積極的にワクチンを打った方が良いと考えています。
 小児科医になりたての頃は、子ども達から、ありとあらゆるカゼをもらいます。2~3年して、一通り感染して免疫がついてカゼを引かなくなると、一人前の小児科医になれるのです。
 つまり、一般的に、ウイルスはいつしか感染するものであり、感染そのものを心配するより、重症化しないで軽症で済むように、日頃から免疫力を上げる工夫をしておく方が大切なのです。

 感染したら、自然免疫力を著しく高めて、24時間でウイルスを消化して消滅できる可能性が科学的に示されている漢方薬(https://www.tsuchiura-east-clinic.jp/2818.html )や、こじれても「傷寒論:急性熱性疾患漢方対応マニュアル」として歴史的に検証され淘汰されてきた優秀処方を早いうちに駆使すれば、かなり重症化を防げると思います。
 このような理由から、当院では、自宅待機せずにすぐに来院して下さいと言い続けています。ただし、少しでも感染疑いがあれば、一般の患者様と動線を分けて、3階の別フロアで診療しますので、ご協力下さい。
 また、クリニック内を常にウイルスが定着しない空間にするため、浮遊・付着ウイルスを除菌できる「ジアイーノ」を7月に更に1台追加して、3台稼働中で、診察室とトイレは、もっと高濃度の次亜塩素酸水ミストで便器や取っ手やドアなど手を触れる部分の付着ウイルスを常時除菌していますので、ほんとうに安心してご来院ください。

 本題の予防策にもどりますが、しっかりとした免疫力を付けるには、免疫を上げる工夫と、免疫を落とさない工夫が必要です。

 免疫力を上げるには、漢方的には胃腸を元氣にすることなのですが、胃腸系に全身の免疫細胞が集中しているので、漢方の考えは科学的にも正しいのです。胃腸系を元氣にする代表処方である「補中益気湯」は多汗症の夏バテにも多く使われる基本処方で、この変方に「清暑益気湯」があり、もろに夏バテ用につくられています。他にも色々な補剤群が全て、免疫力を上げる効果を持っており、感染免疫の発動に関与するトール様受容体(toll-like receptor)を増やしたり、活性化したりして、感冒に罹りにくくし、罹っても重症化しにくくなることが分かっています。

 COVID19が重症化しやすい人は、日頃から慢性炎症体質で、漢方的には「瘀血(血液ドロドロ)」体質で、肥満傾向があり、舌が苔で真っ白になる「痰飲(水毒が悪化して気血水がうっ滞しやすい状態)」体質の強い人であることが中国から報告され、欧米からも炎症を助長するサイトカインストームや血栓を作りやすい人(D-dimer高値)だと報告されています。
 つまり、夏バテを防ぐ漢方補剤と、必要に応じて瘀血や水毒を改善する漢方薬と、瘀血や痰飲になりやすい獣肉や高脂肪食を控えて、和食を中心とした健康的な食生活習慣を徹底すれば、COVID19に感染しても、軽症で治ってしまう可能性が高いのです。

 免疫力を損なう一番大きな原因は、心配性と不眠、不安緊張、易怒性などで、氣が乱れて気疲れすると、ほんとうに氣が萎えて、気力が落ちて、免疫力が落ちるのです。氣が枯れて、けがれて、気が病むことは、日本人のルーツである神道で最も忌み嫌うことです。自律神経免疫学的にも証明されていることです。
 この解決策は、諦観をもつことです。人としての修行は「真諦を得て、上乗に至り、功候を積み、衆生を済度す」という仏教の内修外慈の教えにあるように、自分の全ての行動・経験が、人としての修行の一環であると思うことです。
 その人生の全ての経験が、大自然の陰陽五行、太極の運行の真実を少しでも理解(真諦)できる喜び、自分の境地をレベルアップ(上乗)できる喜び、世の中に貢献( 功候 )できる喜び、人々(衆生)を少しでも幸せにしてあげられる喜びの一環になっていると信じて、チャレンジ精神、意欲、やる気を持ち続けて、自分に幸せの「歓喜天」を招き入れるような心境イメージを持ち続けることができれば、強い免疫力が発揮できるはずです。

 もう一つは、暴飲暴食です。「腹八番目に医者いらず」はほんとうのことです。特に高脂肪、高蛋白、野菜不足の暴飲暴食は、腸内に悪玉菌をはびこらせてしまい、善玉菌が消え失せて、慢性炎症状態・瘀血となり、様々な感染症や癌や生活習慣病を悪化させ、老化を早め、認知症のリスクも高めます。
 善玉菌は、野菜や豆や芋やキノコ、海草などの難消化性食物線維を食べると増えます。腸内が弱酸性になって、大便が黒くなく、硬くなく、臭くなく、山吹色の健康的な大便が毎日出るようになります。

まとめると、①マスクやソーシャルディスタンスなどでウイルスとの物理的な接触を避けるだけでなく、②感冒の予防に準じる対応として、③ストレスを溜めずによく寝て気を充実させるメンタリティーを持つこと、④漢方薬の補剤で自然免疫力(感染発症予防力)を高めること、⑤瘀血や痰飲などをきたす生活習慣を止めて必要に応じて漢方薬で体質改善を図ること、⑥人生経験の全てが仏教の修行と心得て、修行のできる喜びで心を満たすこと、⑦暴飲暴食を避けて、多菜少(獣)肉に徹すること、以上を実践すれば、感染しても軽く済む可能性が高くなります。

 長々と書いてしまいましたが、診察中には、なかなかゆっくりお話しできませんので、日頃から皆様にお伝えしたいことを、このHPに書き続けています。他のページも読んでみて下さいね。