当院コロナXBB1.5株ワクチンを実施しない科学的理由

9月20日から各市町村で開始される任意希望接種のコロナワクチンXBB株は、当院では以下の6つの理由で当面見合わせます。少し長い文章ですが、とても重要な内容なので、最後までお読みください。

要約:①XBB1.5株の流行はすでに終息しつつある
   ②反復ワクチン接種により抗体産生量が次第に低くなり、ワクチン接種後の副反応が強く出る可能性がある
   ③今までの『mRNAワクチン』の繰り返し接種によって、免疫を抑制するIgG4が異常に増加し、免疫力が落ちている
   ④新型コロナウイルス感染は、漢方薬で治療ができて、予後を改善できる可能性が高い(当院の感染症治療リンク参照

1.流行が終わりつつある株のワクチンであること
世界の新型コロナウイルス変異株流行状況(2023年9月8日)VUM:BA.2.86(https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/lb_virus/worldmutation/ )によれば、XBB1.5株の世界的流行は終わりつつあり、 EG.5.1株の流行が 主流になりつつあります。日本でもXBB1.5株は5月から減少傾向にあり、EG5.1株が増加しています。今回のワクチンが新しい流行株に対してどの程度の有効性があるのか、まだ、明確な結果が出ていません。

2.XBB1.5株ワクチン は、武漢株やオミクロン株ワクチンのような抗体価の上昇が期待できそうにないワクチン
 ワクチンメーカーのファイザー社がマウスで示したデータにより、今までのワクチンよりも抗体価の上昇が低い事が判明しています。XBB株のスパイク蛋白を中和する抗体が十分にできないと、スパイク蛋白によって体調が悪くなる状況が長引く可能性があります。

3.mRNAワクチンそのものの問題点が明らかになりつつあること
 mRNAワクチンが世界的に広く接種されてきたことによって、その問題点が事実として明らかになりつつあるようです。  https://chibashintoshi.or.jp/column/20221210.html   このサイトはそのことをまとめて 書いてくれています。
【mRNAワクチンのリスクの結論】 mRNAワクチンを繰り返し打つことによって、 過剰な抗原産生にさらされたために、過剰免疫反応を抑えるIgG4抗体が異常に増加していることが確認されました。つまり、mRNAワクチンの反復によって、コロナ感染細胞を排除できにくくする仕組みのスイッチ(IgG4産生)を押してしまったのです。
 このままmRNAワクチンを繰り返し接種し続けていると、さらにIgG4抗体が増えて、本来の免疫機能まで低下させてしまう可能性が見えてきました。 このことを裏付けるかのように、世界的に見ると、アメリカや欧州、日本の様に、mRNAワクチン接種の回数が多い国ほど、大きな流行の波を繰り返しています。
 また、ワクチン接種後に、心筋炎、心内膜炎、血栓症(血管壁のACE2受容体へワクチンのスパイク蛋白が付着して血栓形成を促進?)、ギラン・バレー症候群(神経の自己免疫性炎症)を起こした人や、IgG4関連疾患を発症した人が報告されています。

4.ウイルス感染に有効な漢方薬の初期治療によってコロナ後遺症を防いできた経験
 当院では、ウイルス感染の初期治療には 漢方薬がとても良いことを言い続けてきました。
 感冒用の漢方薬に、ヒトの初期自然免疫を高めて、オートファジー(細胞内のお掃除システム)を活性化して、早期にウイルスを細胞内から排除し、感染直後の炎症の引き金であるサイトカインストームを抑えて、早期に解熱し軽症化できる働きがあることが、科学的に証明されています。
 当院では、今回のコロナパンデミックの当初から漢方治療を続けて来た経験があります。漢方薬と、徹底した次亜塩素酸水による空間除菌のお蔭で、当院では一度もコロナのクラスター感染(院内集団感染)を起こしていません。

 以上のようなの理由から、今回の9月から行われるXBB1.5株ワクチンだけは見合わせることにしました。
 実際にどの程度の問題があるのかを、これから出てくる研究報告などを確認しながら、当院でワクチン接種を再開するかどうかを判断したいと思います。

 ただし、ノババックスの組み替え蛋白コロナワクチンだけは、今後も希望する方へ接種できる体制を維持していきます。
 さらにインフルエンザワクチンは、mRNAワクチンではないので、体内でウイルス蛋白が増えることがないので、従来通り、10月から予約なしで、随時受け付ける予定です。ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

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