小児科診療2014-8 日常診療に活かす小児の漢方

出版年月:2014/8/1
この本の「甘麦大棗湯」を執筆しました。

要旨
甘麦大棗湯は、その成分の全てが食品に使われている生薬で構成されており、小児の共通体質である胃腸虚弱を改善(補脾)することによって精神安定を図る漢方薬である。
使用目標のイメージは、乳幼児であれば夜驚症で、不安と恐怖を緩和して精神安定を図る効果がある。
この効果は、不安と恐怖の極まりで生じる過換気症候群の過呼吸発作にも頓服できるほどの速効性を兼ね備えたものである。
憤怒痙攣、チック、自閉症、不安神経症など、小児の精神神経疾患に幅広く応用できる処方である。

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