コロナウイルスの脅威(令和3年12月師走)

 日本のコロナウイルスの脅威は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」状態かもしれません。
世界的に見ればコロナウイルスのパンデミックは、初めの株、アルファ株、デルタ株と変異して、日本だけデルタ株が自滅変異して、鎮静化しているように見えますが、世界的にはオミクロン株がこの冬に猛威を振るおうとしています。

 当院のホームページのコロナウイルス関連で、デルタ変異株の猛威を漢方でしのげる可能性あり!という記事を書きました。 そこで、デルタ株の★感染力★は、従来のよりも、ウイルス量が1000倍以上多く、ウイルスが検出できるまでの期間が約2日短く排出する期間も18日と長くなって、デルタ株は5~9人に感染し、空気感染する水痘(水ぼうそう)と同じレベルで、これまで以上に手洗い、うがい、マスク、三密予防をしっかり行う必要があり、★重症化率★は入院リスクが2~3倍、死亡リスクが2~5倍と書きました。

 このデルタ株は、日本だけが、8月下旬頃から自滅的に変異した模様で、一気に終息して本当に良かったです。しかし、オミクロン株は30以上の桁違いの変異を持っていて、感染力がさらに強くなっているそうです。ということは、まだ、データはありませんが、当然、重症化率も変化しているはずです。

 昔の人は「二度あることは三度ある」と気の緩みを戒める諺を残していますが、今、まさに、令和4年が三年目のパンデミックになろうとしています。ワクチンの副反応や、マスクによる酸素欠乏の健康被害を問題視している方々がいらっしゃいますが、副反応はサイトカインストームなので漢方で対応できます。当院でも、事前にシナモン含有漢方薬を飲んでいた人の副反応は、本当に軽くて済んでいたようです。
 マスクの酸素欠乏は、スポーツ選手の高地トレーニングのようなものです。心肺機能が鍛えられます。苦しくなったら人の居ないところで外したらいいのです。

 予防上の様々なリスクを考えても、今後の変異ウイルスに感染して後遺症が残ったほうが、どれだけ大きなリスクになるか、計り知れません。コロナウイルスは、人の細胞のACE2受容体が高発現している血管内皮、消化管粘膜、中枢神経系をターゲットに侵入するので、微小血栓や神経障害を残すと、かなり厄介なことになります。

 例年1月頃からピークとなるインフルエンザウイルスの流行とオミクロン株などの新たな変異株が同時流行する危機が迫っていると考えて、是非、両方のワクチンを接種して、さらに、ほぼ全てのウイルス感染の特効薬は漢方薬!という記事を実践して、安心したお正月を迎えていただければと思います。

追記:インフルエンザワクチンは12月28日まで、在庫が有る限り随時受け付けています。コロナワクチンは1月から予約制で実施します。