立冬と日本国の五穀豊穣祈願の大嘗祭(令和元年11月)

 今日、11月8日は立冬ですね。11月は毎年「新嘗祭」というお祭りを国民の象徴である天皇陛下が行われ、五穀豊穣、国家安寧を祈られています。今年は、令和元年であり、新天皇の御代の初めの新嘗祭を、大嘗祭として行われます。令和の時代に、五穀豊穣、国家安寧、恒久平和が末永く続くようにお祈りされる大切な儀式ですね。

 人の健康も、年間を通して、周期的に変化しています。冬の気配がはじまる立冬には、この一年の心身の収穫を感謝して、エネルギーを蓄えることが大切です。そうしないと来年の春の息吹に乗って、花を咲かせることが難しくなります。エネルギーとは「氣」です。英語では spirit スピリットと言います。mind マインドと対比される言葉で、スピリットは霊性、感性、気力、言葉で表現できない心です。マインドは想念、知性、精神などと訳されますが、口述できてイメージできる心です。

 このスピリット「氣」が枯れると病気になり、「氣」が尽きると亡くなります。立冬はこの「氣」を体内に溜めて、自分の心の内で、情熱や愛情、気力として、大切に醸造して、春に一気に発揮できるような準備を始める季節と考えるのが、漢方の心です。

 大嘗祭も今までの国運のご守護、五穀豊穣の恵み、国家安寧への感謝を神に捧げて、新しい息吹を受けて、日本国の令和の「氣」を醸造する初めの儀式と言えると思います。楽しみですね。

 漢方薬を大いに活用して、寒さに負けずに、心を温かくして、冬を越えて下さいね。