癸卯 四緑木星の年(令和5年1月)

新年あけましておめでとうございます

 元旦の初日の出は雲一つ無い素晴らしいご来光でしたね。昔の人は『一年の計は元旦にあり』と申しましたが、このように晴れわたる世の中になってほしいものですね。

 年末から年始にかけて、新型コロナやインフルエンザの感染症が気になりますが、漢方薬が特効薬です。『コロナの自宅療養こそ漢方を』に詳しく書きましたのでクリックして読んでみてくださいね。

 漢方のバックボーンにある東洋思想から見ると、今年の干支(えと)である癸卯(みずのとう)は、冬の厳しさの最後の年で、門を左右に開いて新しい芽、兆しが出始める年を意味します。まだまだ不況が続きそうですが、新たな光明の芽生えもある今年ですから、希望をを失わずに暮らしたいと思います。
 漢方では気血水が過不足なく全身を巡っていれば健康が保たれると考えています。気血水は自然や社会の氣の影響を受けて変化しますから、皆さん共通して「癸卯」の氣を受けるので、悪い状況があれば最終段階であり、それを超えれば良い兆しが見えてくるという働きが加わると考えて良いのではないでしょうか。

 漢方で最も大切なことは、肉体にも精神にも宿る『氣』を温かく、明るく、軽やかに保つ工夫を、一歩一歩、着実に、できることから実行していくことです。
 温かさは優しさや思いやりであり、明るさは人や社会・自然への感謝の心であり、軽やかさは我執着をなくすことが大切だと思います。
 今年も、漢方医学と西洋医学の利点を生かした医療をめざして、更なる研鑽を続けていきたいと思っておりますので、どうか宜しくお願い申し上げます.