つちうら東口クリニック › フォーラム › 医療コミュニケーションフォーラム › リンパ球を上げるには
-
投稿者投稿
-
ストレイシープゲスト
15年ほど前にお世話になったものです。健吾先生のいつも患者に寄り添った診察に救われておりました。その節はありがとうございました。
当時、私の血液検査の結果から、「このままだと将来癌になるよ。」と言われたことがずっと気になっておりました。食事や生活環境には配慮していたつもりでしたが、昨年51歳で乳がんに罹り、手術、化学療法、放射線と初期治療を終えました。現在は、化学療法の後遺症(むくみ、しびれ、体の痛み等)とうまく付き合いながら、病気に対して学び、再発の無いよう生活習慣を整えているところです。
NLRが予後に関係するという文献を読み、健吾先生がおっしゃられていたことに結びつきました。自分はいつもリンパ球が低く、好中球が高い、NLRの数値が高い状態です。どうにかリンパ球をあげたいと、思いつくこと(運動をする、体を冷やさない、バランスの良い食事等)を自分なりに行っているのですが、数値の変動がありません。(リンパ球13~18%)どうしたら、リンパ球を上げて、がん細胞を淘汰できる免疫力をつける事ができるでしょうか?具体的な方法がありましたらご教授ください。また、がん治療に関して健吾先生のご見解を伺えると幸いです。けんご(院長)キーマスターNLRは好中球/リンパ球比のことですが、この比が高い、つまり、好中球が多くてリンパ球が少ない状態ということですが、西洋医学的には慢性炎症体質とほぼ同じ状態で、漢方医学的には瘀血(おけつ)体質、気血水が滞りやすい痰飲体質で、NLRが高値となります。
血管が詰まりやすくなる食生活は良くないので、獣肉、獣肉の脂肪、乳脂肪、コレステロールが多い貝類や甲殻類や魚卵などは、食べ過ぎないようにした方が良いと思います。
また直接的に慢性炎症を引き起こしやすくして、癌もその刺激で大きくしてしまうものに、AGEs終末糖化産物というものがあります。みりん干しのように、糖分と蛋白質が結びついて、赤褐色に変性した物質で、糖尿病で増加しやすく、コンガリ焦げたものを食べれば食べるほど、体内にAGEsが蓄積して、癌だけで無く、動脈硬化や骨粗鬆症、認知症など、老化現象に大きく関わっています。この蛋白質にこびりついたAGEsは、毎日、体を夜モードに切り替えるメラトニンという体内物質で、AGEsを減らすことができます。ですから、夜の熟眠がとても大切です。さらに、メラトニンは、昼モードを維持するセロトニンから作られるので、セロトニン神経の働きを高める工夫も良いですね。
セロトニン神経は、有田秀穂先生が様々な研究をされて、一般向けの著書も多く出版されています。精神安定状態を高めて、不安緊張の交感神経活動を抑える働きがあります。交感神経が過緊張状態で不安や緊張、疼痛が続いていることも、慢性炎症を起こしやすい誘因になります。
NLR高値は、慢性炎症と言い、睡眠や食事や自律神経のお話をしましたが、慢性炎症は老化を促進する要因でもあり、そもそも癌が出てくること自体が、免疫系の老化現象なのです。癌細胞の種は、誰でも持っていますが、免疫系が元気な内は、癌に成長せずに、種の内に消されているのです。
漢方医学は、本来は、健康レベルを高めて、不老長寿をめざす医学ですから、漢方医学的な健康レベルを高める治療や養生法を併用することについて、主治医の先生と相談されたら良いと思います。有明がんセンターの漢方外来を担当されていた先生が、漢方治療について書かれた本も出版されています。
自立神経の不調も良くないので、まず「癌は誰でも年をとれば出てくるものなので、特別なものではない」と考えて、癌というストレスに執着しないメンタリティーを持てるようになると良いですね。
私は、温かくてアットホームなドラマが好きで、感動の涙はセロトニン神経を強く活性化させると、有田秀穂先生も述べています。なるべく、温かく、明るく、軽やかで、感動的な世界をイメージすると良いようです。
がん治療、大変だと思いますが、これからも何かお役に立てることがあれば、遠慮無く、ご相談ください。
(御返事が遅くなって申し訳ありませんでした)ストレイシープゲストご返信ありがとうございました。
同病の仲間たちにも伝えさせて頂きました。
早速、有田先生の著書も拝見しました。
再発させないように、とばかり、頑なになっていた心が、健吾先生のお言葉でふっと軽くなりました。
本当にありがとうございました。Saraゲストこんにちは。
好中球が高く、86% リンパ球が低いときに(1.6%)
夜寝る前に、胸全体がちくちくしては数時間寝れませんでした。
同じような状況が3日間続き、翌朝何かものを
つかもうとした時に胸に激痛が走りました。
血圧は高く、155/90程ありました。
しばらくすると、下がりましたが、頭の左側(ファシア・骨の上) に炎症があると言われて、時に頭の炎症が引っ張るようにバランスを崩したり、夜休んでいる時に炎症の部分にナイフが刺さったような痛みが有りました。明日、頭の部分のウルトラサウンドを取る予定です。
この炎症は取ることができるのでしょうか?神経がやられたのでは?と言われてから、サインバルタを摂るように言われました。
その後、ドライアイになりました。また頭頂部の炎症部分が
痛くて、物が持てない状況なのと、
ドライアイ以外にも、鎖骨の部分の神経が抜けたのか?(小径ニューロパチーとも言われています。)
隣に人がいても何も感じません。空間感覚がないのでしょうか?物と物の距離感覚もなくなり、キッチンの周りの整理などが出来ない状態です。炎症のせいでしょうか?
けんご(院長)キーマスターSara様 ストレイシープ様にも御返事しましたので重複する部分は上記をお読みください。
西洋医学的に慢性炎症があり、漢方的には瘀血と痰飲と書きましたが、交感神経が常に強く緊張するような状況が続くとSara様のように、あちこちに痛みを生じるようになり、その痛みの部位が変動します。胸のチクチク、胸の激痛、鎖骨の違和感など、様々なつかみ所の無い不定愁訴も、交感神経の過緊張から生じます。
この交感神経の過緊張によって、ドライアイ、口渇、遊走性疼痛、手掌発汗・腋下発汗・足底発汗過剰、精神的な不安緊張、恐怖などを持続させて、血圧が上昇し、脳の毛細血管が収縮して脳萎縮をきたし、無感動、無関心から次第にうつ状態へとすすんでいくことがあります。
これは、身体症状が前面に出ている仮面うつ病の可能性があります。神経学的な諸検査で異常なければ、心療内科や精神科の専門医に相談されることが良いと思われます。
漢方薬はある程度の自律神経の不調を治すことができますが、いただいた情報から推察するに、早めに心療内科などを受診されて適切な治療をお受けになれば、現在の不調はかなり良くなって、リンパ球も増えてくるのではないでしょうか。Saraゲストご丁寧にありがとうございます。
今まで医師にニューロパチーの症状ですと言われていたにもか関わらず、神経科に行くと違うなど言われます。説明したのは
歩いている時、急に頭にチクっ針のような物が刺さるようになりました。その時に眩暈がして歩行困難になって5分程休んでいる時に胸の部分も同じように痛みました。
主に胸がチクっとしていたのは、寝ている時が多く前述しましたように針がチクっと頭頂部に刺さっていく感覚orジェットコースターに乗っているような感覚で起こされました。血液検査では好中球が少し高いと同じような症状が出ています。
今では頭に1円玉弱の大きさの炎症があり、触ってもらうとすぐに分かります。先日の超音波検査の結果は何も症状が見られないとの事でした。
コルチゾールを頭に注射をしてもらった時期が去年ありましたが、その時に塩の固まりのような感覚がありました。(でも炎症はまだあります。)まだつい最近の事ですが炎症の部分に、熱いヨーグルトをスプーンひと匙、上から一瞬かけられたような感覚が5回ほどありました。
たまに歩いている時に炎症の部分がバリバリと針を何本か刺されたような感覚があり、神経症状が出ていると言われていますがクリームで痛みを和らげるのみです。
個人的には固まりを取りたいと思っています。お水を飲んだ時に小さな菌を飲んだ感覚があり、それからこのような症状が続いています。
Saraゲスト胸のちくちく以外には、胸がきゅーっと締めつけられて、頭頂部まで締め付けられました。その時に息が出来ずに倒れるかと思いながらも、緊急で病院へ行きました。
狭心症かと思ったのですが特に問題は有りませんでした。
朝起きると、鎖骨の部分が風船のように膨らんでいる事が何度もありました。
以前もお伝えしましたが、
寝ている時に頭まで針のように刺されている感じがあった事以外に、目の真後ろ、後頭部に何か付いている様な感覚があり目が半分開かない状態がありました。
今では頭頂部の炎症と言われている部分が毎日痛いのと、上から押されている違和感以外には、この部分に炎症が付いてから性感覚が無いです。
宜しくお願いします。青木慶子ゲストリンパ球が下がっています。どうすれば良い上がるでしょうか?
けんご(院長)キーマスター青木慶子様 このページの (https://www.tsuchiura-east-clinic.jp/forums/topic/3604) 上から2つめ、2020年10月1日の私の返事に、リンパ球が減る理由と対処法を書きましたので、ご確認ください。
リンパ球を増やすには、好中球を減らす、慢性炎症を押さえる、ストレスフルな日常生活を改善して、慢性疲労を避ける、交感神経の緊張を軽減する、等があります。
具体的には、毎日、楽しく笑って暮らすように心がけて、心配事を抱えっぱなしにしないことが大切です。スキンシップを増やして、オキシトシンの分泌を増やすことも有効です。
また、強い孤独感は不安を招き、不眠になり、交感神経を過度に緊張させるので、現実的には孤独であっても、強い普遍的な信仰心を持って、日々の生活や経験を通して神仏やご先祖様達に導かれて、育てられていることを強く自覚して、心からの感謝の気持ちを、寝るとき、起きる時に意識して口に出すと、自然に心が落ち着いて、質の良い睡眠がとれれば、リンパ球が増えてくると思います。色々と試してみてください。 -
投稿者投稿