• このトピックには2件の返信、2人の参加者があり、最後ににより2週、 2日前に更新されました。
4件の投稿を表示中 - 1 - 4件目 (全4件中)
  • 投稿者
    投稿
  • #3378 返信
    S.T
    ゲスト

    川嶋先生の研究発表結果を拝見して、甘麦大棗湯を服用し始めました。
    私は55歳で、医師の診断結果はもらっていませんが、恐らく自閉症スペクトラムだと思います。
    コミュニケーション障害、感覚過敏があります。
    甘麦大棗湯を掛かり付けの医師に処方してもらい服用してから、まだ、5日ほだですが、だるさを感じます。
    これまでは、以下の漢方を処方してもらっていました。
    柴胡加竜骨牡蛎湯
    抑肝散加陳皮半夏
    補中益気湯
    しかし、川嶋先生の研究結果を見て、補剤と思われる補中益気湯を一次障害を改善できると言われた甘麦大棗湯に変えてみることにしました。
    ところが、服用してまだ、5日程ですが、だるさを感じます。過集中は緩和された感じはします。
    これは、初期症状ということで、もう少し服用を続けてみた方が宜しいでしょうか?
    それとも、服用を中止した方が宜しいでしょうか?
    研究結果からは、20歳の人には、「著効」はなく、「やや有効」が多かった様ですので、甘麦大棗湯は効果が期待できないでしょうか?
    もし、甘麦大棗湯の服用を中止した場合の次の策としては、研究報告に記載されていた「四物湯」を試してみたいと思います。

    以上、長文となり、恐縮ですが、アドバイスをお願いいたします。

    #3523 返信
    けんご(院長)
    キーマスター

     私の2019年6月の講演会のレジメを読まれて、甘麦大棗湯をお使いになられたようですが、甘麦大棗湯の漢方医学的な適応を誤ると、特に成人では、血圧が上昇したり、浮腫みやすくなったり、低カリウム血症になって、ボーッとすることがあります。
     この講演会のデータは事実ですが、成人ではもう少し別の処方が良いと思われます。次の策として考えておられる四物湯は、さらに、漢方医学的な適応症をしっかり判断して用いないと、胃腸障害を起こして、酷い場合は嘔吐することもあります。
     近隣の方であれば、ご来院下さい。遠方でご無理であれば、漢方専門医にご相談ください。
     この講演会の時に渡したレジメは、日本東洋医学会に所属される漢方医を対象にしたものですので、基本的な漢方薬の知識のないまま、これらの処方を服用されることは、厳に、慎んで下さい。
     甘麦大棗湯も四物湯も、発達障害の治療に対しては、まだまだ研究途上の漢方薬です。
     ご来院いただければ、漢方的に適した処方の中から、神経発達症に有効と思われる処方を選択させていただきます。

    #23442 返信
    茅野明子
    ゲスト

    はじめまして。4歳7ヶ月にASDの診断を受けた8歳の娘についてのご相談です。
    週に一度の通級指導教室に通いながら通常級に在籍しております。
    元々非常に不安が強く状況が分からなくなると癇癪を起こしてしまう傾向がありましたが、2年生の終わりから、その頻度がさらに増えてしまいました。授業をストップさせてしまったり、プリントが時間内に終わらず、不安と焦りから「いやだー」と叫び自分の机を倒してしまう始末です。先生も困り果て、来年度から情緒級への移動を勧められました。
    何とかまずは過度な不安感を取り除き心穏やかに過ごさせてあげたいと思い、先生の講演会のレジュメに出会い拝読致しました。早速 甘麦大棗湯を服用させたところ、この三日間一度も泣かずに過ごすことができ、心なしか穏やかになり指示も通りやすく、早速の効き目に驚いております。もっと早く出会っていれば良かった、と思う次第です。まだ飲み始めて三日間しか経っていませんが、いつまで服用してよいか、ご相談したく不躾ながらメールを送らせていただきました。よろしくお願いいたします。

    #23455 返信
    けんご(院長)
    キーマスター

    2019年6月の講演会のレジメを公開していますが、雑誌:漢方と最新治療 第32巻第3号2023年8月25日号に、「自閉スペクトラム症の中核症状に対する漢方治療の検討」という記事を投稿し、詳細に書いていますので、チャンスがあれば読んでみてください。
     8歳であれば、成人量の甘麦大棗湯を服用しても問題ありません。甘麦大棗湯によって、脳内のセロトニン神経とオキシトシン神経が活性化し、安心感を増やして恐怖感を軽減する働きがありますから、長期に服用して、脳神経を育てるという考えで、長期使用するのがよいと思います。
     ASDの原因は不明ですが、病態解明はかなり進んでいて、セロトニン、オキシトシン神経の不調による前頭前野の機能不全と、セロトニントランスポーター(神経シナプス)の発現低下と、防衛本能である扁桃体の過剰反応による感覚過敏や易怒性があることが分かっています。
     これは、丁度、高血圧になった原因は不明だが、降圧剤を飲み続ければ、合併症や後遺症を防げることと似ています。
     甘麦大棗湯はセロトニン神経とオキシトシン神経に働きますが、神経の連絡網、接続部位であるシナプスの機能不全には効きません。10歳を過ぎると、シナプスのスパインを増やす漢方薬を加えた方が良いと思います。
     現在は、全国の患者さんを対象として、「クリニックス」という商用システムを利用した 漢方治療のオンライン診療(初診)を行っています。どうぞ、ご利用ください。

4件の投稿を表示中 - 1 - 4件目 (全4件中)
返信先: 甘麦大棗湯の副作用について
あなたの情報:





<a href="" title="" rel="" target=""> <blockquote cite=""> <code> <pre class=""> <em> <strong> <del datetime="" cite=""> <ins datetime="" cite=""> <ul> <ol start=""> <li> <img src="" border="" alt="" height="" width="">