風邪薬の抗ヒスタミン剤と漢方について

PL顆粒やPG顆粒と言った医者の処方する総合感冒薬には、鼻水を止めるために第一世代の抗ヒスタミン剤が入っています。
脳内に移行して、眠気と認知機能低下、記憶力低下、食欲亢進などをきたし、お酒を飲んだ時のような状況になります。市販の多くの鼻水を止める風邪薬も同様で、これらの薬を服用すると、半日以上にわたって脳機能不全状態になるので、運転などすると危険です。

同様の抗ヒスタミン剤シロップ(アリメジン、ペリアクチン、セレスタミンなど)が小児にも広く使われています。数年前から、脳の働きを低下させ、多動になり、熱性けいれんを起こしやすくしてしまうことが問題視され、痙攣の頻度の高い3歳以下の子には使わないようになりつつあります。

特にセレスタミンは、抗ヒスタミン剤の影響に加えて、ステロイドが入っているので、神経新生を抑制して成長発達に影響したり、神経新生の激しい海馬という記憶中枢を萎縮させてしまう可能性が高いお薬なので、小児には、よほどのことが無い限り、使わないほうが良いお薬です。

この点、漢方の風邪薬には神経抑制が全くなく、風邪のウイルス感染のサイトカインストームを抑制する働きがあるので、鎮痛解熱剤よりしっかり確実に解熱して、鼻水やくしゃみも改善できるので、漢方を使えば、抗ヒスタミン剤は不要です。

2009/07/13

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