立春から干支が変わり健康も変わります(令和2年2月)

 2月8日に名古屋で漢方講演会、本日9日三重県津市で第32回日本東洋医学会三重県部会のランチョン講演会を担当してきました。2つの講演会の準備で、2月のホームページの更新が遅くなって申し訳ありませんでした。

 2月は立春ですが、急に寒くなり、雪が降ったり、氷が張ったりしていますね。
 立春とは、今日から春が始まる日、春の兆しが見え始める時です。干支も立春から年度が替わります。節分までは亥いのしし年、立春から子ねずみ年で、運勢や健康状態も立春から切り替わるそうです。

 立春は冬の水気から、冬の土用を経て、春の木気の働きに変わり、梅の花が咲き、桃の花が咲き、桜の花が咲き、若葉が芽吹き、動き出す時ですから、春先にはニキビが悪化したり、皮膚病が悪化したり、化膿巣が噴出しやすい時期に入ったとも言えます。

 また、この冬は暖冬なので、スギ花粉の飛散が早まっています。飛散量はさほど多く無いようですが、食生活を意識して気をつけていないと、簡単に瘀血体質(慢性炎症体質)になり、花粉症やアレルギーが悪化しますから、注意してくださいね。花粉症を根本的に起きないようにする舌下免疫療法(減感作療法)もできますからご相談ください。

 これからの気温の変化を三寒四温と言いますが、気温が乱高下しながら次第に温かくなると言うことです。気温差が大きいので、体調をとても崩しやすい季節になります。
 特に胃腸の弱い人は、メマイや頭痛、耳鳴りを起こしやすい季節です。
 花粉症のサプリメントや食生活でなんとか乗り切れますが、無理そうなら、遠慮せず、漢方薬の相談にいらして下さい。

 もうすぐ県立高校受験があったり、卒業や転勤や、ストレスが増えてくる季節でもありますね。漢方医学の真髄は「いまだ病まざるを治す」ですから、少しでも体調不良を感じたら、遠慮無く早めにご来院下さい。これからもどうか宜しくお願い致します。