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2020/8/3
#3523
けんご(院長)
キーマスター
私の2019年6月の講演会のレジメを読まれて、甘麦大棗湯をお使いになられたようですが、甘麦大棗湯の漢方医学的な適応を誤ると、特に成人では、血圧が上昇したり、浮腫みやすくなったり、低カリウム血症になって、ボーッとすることがあります。
この講演会のデータは事実ですが、成人ではもう少し別の処方が良いと思われます。次の策として考えておられる四物湯は、さらに、漢方医学的な適応症をしっかり判断して用いないと、胃腸障害を起こして、酷い場合は嘔吐することもあります。
近隣の方であれば、ご来院下さい。遠方でご無理であれば、漢方専門医にご相談ください。
この講演会の時に渡したレジメは、日本東洋医学会に所属される漢方医を対象にしたものですので、基本的な漢方薬の知識のないまま、これらの処方を服用されることは、厳に、慎んで下さい。
甘麦大棗湯も四物湯も、発達障害の治療に対しては、まだまだ研究途上の漢方薬です。
ご来院いただければ、漢方的に適した処方の中から、神経発達症に有効と思われる処方を選択させていただきます。