#12923 返信

けんご(院長)
キーマスター

御連絡いただき、ありがとうございます。
今までステロイド軟膏を使用しない治療を希望されたため、
ステロイドを全く使用せず、漢方の甘草成分の入った軟膏を中心にして、
漢方薬の内服を工夫しながら、ご希望通りに治療を継続して参りました。

ただし、今回の酷い広汎性膿痂疹で膿汁が垂れている様な状況では、すぐに入院しても良い状況でしたので、
一刻も早く治さないと重症化する可能性があったため、抗生剤軟膏であるクロマイP軟膏を使用しました。

この軟膏1g中に、プレドニゾロン3mgが含まれていることは知っていますが、この軟膏は、皮膚感染以外には使用しないため、かつ含まれるステロイドは市販のステロイドの中で最下位の最も弱いステロイドであり、本来、ステロイドは重症感染の時に、自分の体内で大量に分泌される抗炎症、抗ショックホルモンなので、急性期の炎症を鎮める必要性があると判断して処方しました。

急性期の短期使用であれば、体内で分泌されるステロイドホルモンとほぼ同等の濃度、効力になるレベルでしたから、今後のアトピー性皮膚炎の治療には問題無いものと今でも考えております。

騙して、ステロイド治療を継続するつもりなど、全くありませんでした。ご理解頂けますでしょうか。
明確に伝えたら、クロマイPを塗ってもらえず、さらに悪化する可能性が高かったため、使用したものです。

今となっては、事前にお話ししておいた方が良かったのかも知れません。誠に申し訳ございませんでした。

今回の紹介先であるステロイドを使用しない練馬区の藤澤皮膚科は、藤澤院長の書籍をネット購入して確認してから、当院から紹介させていただきました。今後は、藤澤先生の下でアトピーがよくなることを祈念しております。

御連絡いただき、本当に、ありがとうございました。