謹賀新年(令和7年1月)
新年明けましておめでとうございます
本年も当院をご利用してくださる皆様の病気平癒と健康増進サポートに邁進したいと思います
本年もどうか宜しくお願い申し上げます
今年は乙巳歳、乙は樹木の陰の働き、困難があっても柔軟でしなやかに紆余曲折しながら伸びる樹木を象徴し、巳は辰の次ですから、妊娠(女+辰)し胎児が着実に育つ姿(巳、勾玉の形)を表すそうです。さらに巳は蛇で脱皮再生して成長する意味もあります。ギリシャの医学の神、アスクレピオスは蛇の巻き付く杖を持って病気を治療したので、巳は、医療、治療、再生の象徴でもあります。WHOのシンボルもアスクレピオスの杖の蛇です。
つまり乙巳歳は、今までの困難や努力が着実に実を結び始めて再生成長していく歳であり、クリニックに通う皆様に当てはめれば、今までの治療の努力を柔軟に変化させ脱皮して再生成長して、治療が着実に進んでいくという働きの歳です。大自然の摂理に適合して健康レベルを高めようと努力してきた結果が出始めてくる歳と言えます。
大自然の様子を見ると、昨年末から日本中に強い寒波が襲来しています。これは、日本近海の海水温が異常上昇して上昇気流が強くなり、北日本に爆弾低気圧と呼ばれる台風並みの低気圧が繰り返し発生し、偏西風で東に流れていき、はるか東方沖に巨大な低気圧だまりができているからだそうです。低気圧は台風と同じ左回りに風が吹くので、この低気圧だまりが北極の寒気を強く押し下げているのだそうです。
強い寒気によって体内の気血水が巡らなくなるので、漢方法則「不通則痛」で、古傷が痛んだり、腰痛や関節痛が悪化し、筋肉がこむら返り(有痛性筋痙攣)を起こしやすくなり、全身が「痰飲」となって様々な症状が出ます。
寒気が長引きそうですね。漢方薬で身体を芯から温めることができますから、いつでもご相談ください。1月下旬の一年で最も寒い「大寒」を乗り切ってくださいね。