東洋医学会総会と梅雨入り(令和6年6月)

本日6月1日、大阪で行われている日本東洋医学会学術総会で上記のテーマで講演を行いました。
 平成10年に当院を開業してから、ほぼ毎年、様々な研究発表を継続しており、今回は関西の有名な漢方医であられる峯尚志先生からのご依頼で、シンポジストの一人として研究発表させていただきました。
 ASDはその発症要因も特性の状況も実に多様で、なかなか一つの治療だけで対応できないのですが、脳の成長発達を促す漢方薬が色々と見つかってきたので、漢方薬をしっかりと継続していると、高次脳機能である言語や思惟活動、感情などが成長発達して、病的こだわりや不安恐怖心、過緊張が少しずつ軽減していくことを、外来の多くの方々のご協力で、確認することができました。
 自閉症(ASD)の主症状である中核症状を改善できる治療薬が全く存在しない現状の中で、その本質的な治療に迫れる可能性が見えてきたというお話を本日させていただきました。

 さて、今日から6月で、梅雨入り間近です。湿気の影響が次第に高まり、だるさやめまいが悪化しやすいですし、皮膚病もジクジクしやすい時期です。漢方でなんらかの対処が可能と思われますので、何なりとご相談ください。
 6月1日から診療保険制度も大きく変わりますので、ご理解とご協力をどうか宜しくお願い申し上げます。