自閉症、広汎性発達障害に効くお薬

自閉症は広汎性発達障害というグループの一つで、人とのコミュニケーションをとることが苦手で、行動や思考にこだわりがあり、人の言葉を理解したり、言葉をうまく使ったりすることが苦手です。

自閉症には健康保険で認められている唯一のお薬としてオーラップ(ピモジド)があります。もともと統合失調症に使うお薬で、自閉症への効能効果が厚労省で検証されているものです。
しかし、このお薬は、比較的古いお薬で、最近は、もっと副作用の少ない良いお薬が何種類も出ていますが、全て、保険適応病名は統合失調症しかありません。自閉症に対する保険適応承認がまだ取れていない段階で、効果がないということではありません。

また、自閉症に特有のこだわりの強さに対しては、「強迫性障害」に保険適応のあるSSRIと呼ばれるお薬がよく効く場合があります。
こだわりが消えて、コミュニケーションが良くなり、急に言葉数が増えたり、家族との応対が良くなったり、自閉傾向が改善する場合があります。

漢方薬の中にも、高機能自閉症のこだわりやパニック発作を改善できる処方があります。漢方処方の効果について、今年、平成18年6月に、日本東洋医学会総会に発表いたしました。

自閉症は、映画「レインマン」にあるように、重症の場合は、大人まで問題の残る発達障害ですから、何とか、幼児のウチに、少しでも良くして、発達を促したいと考えて工夫をしているところです。